淡路島ナイトツーリング前編


2008年のゴールデンウイークに突然持ち上がった企画。

去年の同じ日は昼間に淡路島ツーリングをしたがそれを今度は夜中にやろうというのだ。

出発予定は21時。問題点として給油と体力と渋滞だろうか。

給油に関しては事前に24時間営業のスタンドを調べておいたので問題はない。

渋滞はある意味どうしようもない問題。行きは良いが、帰りはおそらく高速が大渋滞と思われる。問題は体力だ。年々徹夜がこたえてくる。

これはしっかりと栄養ドリンクを補強して補うしかない。ちなみにこの日は休日出勤明けで徹夜ツーリングに挑みました(笑)

それでは夜の淡路島に行ってみようかね。予定通り21時に師匠と待ち合わせ。ここで簡単にルート確認。





大概と言うかほぼ100%管理人がコース設定をする段取りになっている。今回に限ってはこれが仇となってしまうのだが・・・。

まあそれは追々話すとして淡路島に向けて出発した。高速に乗るや否やいきなりの渋滞。さすがゴールデンウイークだけあって車の量が多い。

中国自動車道より山陽に入り一度休憩を挟んで明石海峡大橋を目指す。明石海峡大橋方面に入ってからは予想通りガラガラ。

そして淡路SAに到着。ここでしばらく夜景撮影に没頭する2人。









観覧車のライトアップに明石海峡大橋のライトアップ、綺麗ですな。

他にも一眼レフを構えた人から、家族連れ、カップル等様々な人が夜景を撮っていた。

その中でライダースタイルで三脚を使いながら無言で撮影に没頭する師匠と弟子。明らかに不審者です。

そしてここからが地獄の入り口となるわけだ。

予定ルートでは淡路折ICで高速を下り県道157号線を走りって一旦国道28号線に出て給油するルート。

思ったよりも157号線は快走路だったのでハイペースでクリアして行く。給油がてらコンビニで晩御飯と非常食の買い出し。


    


晩飯はガッツリとカツ丼。この24時間スタンドが無ければ実現しなかった淡路島ナイトツーリング。

ここから再び157号線に戻り第一目的地である妙見山大塔峠へと向かいます。

ツーリングマップルによればこの大塔峠は「急勾配で路面大荒れ」とありますが、師匠との話し合いの席で・・・


「こんなん書いてあるけどどうする?別に大塔峠はパスしてもかまへんで」

「折角やし行って見ようや。それに俺達酷道は慣れてるやん」


確かに夜中に道幅が極端に狭く荒れた道を数多く走ってきた二人。なので特に問題は無いだろうと決め込んでいた。

そして第一の難関が管理人のミスも重なり我々を襲うのであった。マピオンなどの詳細地図を見れば分かるのだが

妙見山に行く道はとにかく道幅が狭くおまけに迷路のように複雑なのだ。

しかもマピオンではここらへんは点線なんですよ。もう二度と点線は走らないと誓いました。

管理人は詳細地図を印刷して来る予定だったのだがズボラな性格が災いして何とあろうことかデタラメな手書きの地図一枚で済ませてしまった。

何て愚かなのだろう。このせいで細道下り坂でのUターンを強いられた。「ごめんなさい師匠!!」と心の中で叫ぶ。

挙句の果てにはY字路を間違えて湖の辺にある林道に迷い込んでしまう始末。そこで師匠から一言。

「林道やん!!」

と、ごもっともなツッコミを受けてしまいました・・・。

じゃかましい、黙って着いて来いや!!なんて事は決して思っていない。


    


細道を走っているといきなり十字路が現れてこんなに小さな看板があるのだ。分かるわけありませんね。

迷いまくって焦っている管理人に師匠が遂に「この道大丈夫なん?」光線。

逆に「大丈夫な訳ないだろ」光線をお見舞してやりましたがね。

そして何とか妙見山大塔峠に入る事が出来た。しかしここからが本当の地獄の始まりだったのである。


道があっている事に安心した管理人は安堵の表情を浮かべていたが、それが青ざめた悲痛の顔に変わるのにはさほど時間は掛からなかった。

見る見るうちに更に道幅は狭くなり、って言うかどう考えても林道にしか見えない道になっていたのだ。

無数に枝分かれしている細道に廃車らしき車達、不安が一気に押し寄せてくる管理人。

もはやどう考えても林道だ。もうすれ違いなど不可能。相手が軽トラでもヤバイな、ってな道。バイク同士でも怖いかも。


    


低速走行が続いたのでブラックバードのファンが回り熱風が吹き荒れ出したので休憩を挟むのだがライトを消すと真っ暗。

外灯や月明かりもないので文字通り真っ暗。おまけに動物か獣かの鳴き声と風で揺れる木の音が恐怖を演出します。

携帯?もちろん圏外ですけど、何か??

ツーリングマップルにあった「急勾配で路面大荒れ」と言うのは大当たりで、路面は大荒れと言うか林道状態で急な上りが終わったと

思ったら突然急な下り坂。本当に絵に描いたような山道で、登りきるとヘッドライトが空中を照らすので結構な恐怖を味合えます。

しかも岩や石、崖崩れ、陥没、木の枝、丸太、溝、大量の葉っぱで真っ直ぐ走れない。1速アイドリング走行すら困難。

連続してクラッチ操作を強いられるので左手も疲れ、熱風が吹き荒れ汗だくになり、冷や汗もかき・・・と散々だった。

アクセルを開ければホイルスピン。って言うか普通に走ってもタイヤが滑るから普通に怖い。

たかだか10km程度の距離を1時間以上かけて無事に大塔峠を脱出する事に成功、胸を撫で下ろす。

この道には途中まるで廃村のような集落がいくつかあったので不気味だった。こんな道が主用道なら頷ける。

やっとの思いで第一目的地を通過した我々は、次の目的地であるモンキーパークに向かった。