淡路島ナイトツーリング後編


無事に地獄から抜け出せた二人はガラガラの国道28号線を気分よく爽快に飛ばした。

酷道から抜け出せた喜びも半分妙見山大塔峠で予定外の時間が掛かったので時間的に余裕が無くなってしまったのだ。

途中で県道76号線に入り海岸沿いの快走路を飛ばす。

昼は交通量が多いが夜は一転ひっそりとした海沿いの道になっておりなかなか良い雰囲気であった。

そして由良に入った頃だろうか、管理人の目に飛び込んできたのはあまりにも不幸な現実だった。

道が狭くなった事もありスピードを落として走っていた時それは目に入った。

道のすぐ隣の茂みに何やら動く巨大な物体を確認したのだ。その巨大な物体は元気欲うごめいていた。そう、鹿だ・・・。

管理人にとってきゃつ等は天敵中の天敵。いやいや、過去にトラウマになる程の出来事があったのでね・・・。

鹿を確認するや否やフルブレーキング。師匠に「鹿や!鹿や!」と猛アピール。

師匠は「大丈夫やって」とか根拠も無い事を余裕な顔してぬかし出したので先頭を走ってもらう事にした。

10分も走った時でしょうか、険しい峠道に差し掛かったのですが急に先頭を走る師匠に鹿が攻撃を仕掛けてきました。

師匠のバイクに突進してきてそのまま並走。若干パニックに陥る師匠。おもいっきりフラついていたなぁ。

ざまぁ!!なんて思ってないですからね、ハハハ。

この後作戦会議を開くも中途半端な所まで来てしまった為、進んでも戻っても鹿地獄と言う状況なので泣く泣く進む事に。

このまま何とか峠道を抜けモンキーパークに向かいます。

だが深夜の為モンキーパークの場所か分からず知らない間に通り過ぎると言うアクシデントが発生したが時間が無いので先に進みます。

まあモンキーパークに行った所で入れないので(笑)

今回は計画をしっかりと経てたのにアクシデントだらけなような気がするなぁ。


    


こんな看板出されても現在地は全く分かりません。時間は既に4時を過ぎていた。予定では4〜5時には淡路SAだったのだが・・・。

帰りの渋滞のことを考えるとその時間には高速に乗っていたかったが仕方ないのでゆっくりと進む事にした。

西淡三原から高速に乗り室津PAで暫く休憩を取ります。

山陽〜中国間は大渋滞を予想しているので長時間の休憩です。ここで日の出が上りました。





この時間帯からようやくバイク乗り達の姿を確認、仲間がいるとほっとする。そして一気に山陽阿淡河PAまで進む。

この辺りから徐々に渋滞の余波を感じる事となる。PAはそこらじゅうのナンバーを引っさげた車で溢れ返っていたのだ。

渋滞情報を携帯で確認すると中国自動車道がすでに10数キロの渋滞。更に名神も大渋滞のとの事。

管理人の予定ではここに到着するのが6時前後。この時間ならまだ渋滞は無かったでしょうが既に8時を過ぎ。

ここでヘタレ二人は決断を迫られることとなる。


1つ目はこのまま大渋滞の中を頑張って帰る。2つ目は舞鶴自動車道に乗り換えて亀岡方面から帰る。


30分位は悩んだだろう。この選択肢を誤ると最悪な状況になりかねないのでかなり慎重に話し合いを進める。

この間にも渋滞の距離はぐんぐんと伸びて行きます。結局ヘタレな二人は渋滞を避ける為遠回りの亀岡方面から帰るのであった。

結果的にはこの選択は正しかったのか、一度も渋滞に嵌る事無く帰る事が出来た。

家に帰ってからニュースを見ると悲惨な状況の高速が中継で映っていた。管理人はもちろんビールを飲んでそのまま爆睡しました。