南斗孤鷲拳シン





南斗六聖拳の一つ南斗孤鷲拳伝承者のシン。ユリアを愛し叶わぬ恋に散って行った殉星の宿星を持つ男。

その深過ぎる愛ゆえに力でユリアを奪うと言う選択を強行したのは皆ご存知であろう。後にジャギが誘惑した為だと判明するが。

南斗孤鷲拳って名前がカッコイイですよね、管理人は好きです。奥義も他の南斗聖拳と違い打撃系がメインのでそれも良い。

特に千首龍撃はカッコイイ、同じ連打でも北斗百裂拳なんて足元にも及ばない。南斗六聖拳の中でも南斗白鷺拳についで好きな拳である。


ところでシンの強さはあのケンに圧勝したりアッサリ負けたりと正直な所強いのか弱いのかよく分からない。

そんなシンが自分で強さの秘訣を言っている場面がある。それはユリアを奪おうとケンの所に殴りこんだ時のことだ。


「お前と俺とでは致命的な違いがある。それは欲望・・・執念だ。欲望こそが強さに繋がる、お前にはそれがない」


と言っている。確かにこの時のケンには欲望執念と言った要素は一切ない。無い所かこの満面のだらけ顔。





どう見てもこれが一子相伝の北斗神拳を伝承しこれからの時代を生き抜いていく男の顔ではない。

この時のケンは歴代伝承者の中でもトップクラスのダメ男であることは間違いないだろう。トップクラスと言うかダントツで、だな。


「2人は永遠に連れ立って歩く、誓えるかユリア?」

「誓います」

「俺もだ!!」





そして2人で愛のビクトリーロードへ旅立とうと、ユリアをお姫様抱っこして愛車を目指すケン。

正直こんな時代にこんな場面を目撃したらシンでなくとも殺したくなるだろう、気持ちは分かるよ。

まあ1つ突っ込むとすれば、ケンの眉毛が太すぎる、という所であろうか。


話は逸れたが、シンの強さは執念に結びついている事が分かった。では2回目にケンと戦った時はどうだろう。

後付設定でユリアが生きていると言う事になったが、まずはユリアが自殺して死んでしまった場合のパターン。この場合はシンの執念は0と言っても

いい。シンの戦う目的はユリアの為のみ、と自分で言っているからそのユリアが死んでしまったので執念欲望などあるわけが無い。

2パターン目はユリアがリハク達五車星に助けられたパターン。この場合も管理人が考察するに、シンの執念欲望はほぼ無かったと考える。

ユリアは自分の行いに対し自殺と言う選択肢を選んだ。これはシンに対する愛など一切無いと言う証拠だ。

シンもさすがにそれは理解したはず。リハク達とのやり取りを見ても、もはやユリアを振り向かせる事が出来ないのならケンに倒される道を選ぶ、

と考えていたのではないだろうか?これは完全に管理人の想像であるが・・・。でもフドウもそれらしき事を言っている。

そうなると2回目にケンと戦った時はむしろ死を望んでいた、と言う事なのであれだけの完敗を喫したのである。


そう考えるとシンは相当強いと考えられる。ケンに勝った事があるのはシン、サウザー、カイオウだ。

サウザーとカイオウはある意味特殊な体質と暗琉天破のセコ技で勝ったようなもの。だがシンだけは実力のみで勝った。

この時のケンがまだまだ未熟であったとしてもこれは凄い功績だと思う。南斗六聖拳の中でもサウザーに次ぐ実力の持ち主ではないだろうか。