太平洋海鮮丼ツーリング後編


飛鳥神社を出発し、そのまま311号線で42号線に突き当たるまで進みます。

最初は海沿いをマッタリ走り中間セクションに山間部のワインディング後半に展望とトンネルがあります。

山間部に入ると交通量は無くおまけに道幅が広いワインディングになります。特に上りは圧巻の一言。

ブラックバードなら2速ホールドでガンガン行けます。この道は小排気量では辛いかもしれませんね。

山を登りきるとトンネルがあるのですが、このトンネルがまた凄い。

169号線と同じく直線なのに出口が見えないんです。ここには停まるスペースがあったので停まってみました。





凄いでしょう?ここはトンネルの途中なんですが出口が見えないです。そしてトンネルを抜けると次は展望。

ツーリングマップルには尾鷲の町並みが一望とありましたが、曇っていたのでイマイチでした。





まあそうそう見れない景色なので良しとしましょう。

42号線に入り尾鷲市内に入ります。。市内は交通量はほどほどの4車線道路、ここで予定していたスタンドで給油。





話は変わりますが、バイク乗りの皆さんはセンタースタンド(メインスタンド)を掛けれますか?

私はいつもスタンドではセンタースタンドで給油しています。ある時「重いバイクで簡単に掛けるな〜」と言われた事があります。

確かにブラックバードは重いバイクですが、特に力は入れずに掛けれます。要はコツですね。

話を聞くとセンタースタンドを掛けるが怖いと言う人は結構いるみたいなんです。そりゃ私もコツを掴むまでは力任せでしたけどね。

確かに失敗すると転倒の危険性が高いので仕方の無い事かもしれないですが・・・。


42号線をしばらく走り「船津」と言う所に今回の目的地の「かい鮮や」があります。

周辺に来ると店を探しながら走ります。おっ、それらしい店がありました。・・・っと、どう見ても開店しているようには見えません。

近づいてみると「都合に「より本日は午後4時より開店します」、とか?


「マジっすか?」とツッコまずにはいられなかった。


何て事だ。今日に限って・・・現在の時刻は13時過ぎ。さすがに待てないですね〜。(←今日2回目)

「ああ、俺の海鮮丼が・・・」とショックを隠せません。だがここは海沿いの国道、他に店があるに違いない!!

そう考え42号線を出発する事にした。

どう見ても怪しい食堂(田中食堂とか・・・)、ファミレス、コンビニがあります。だがそれでは管理人の心は救われない。

諦めかけていた時ありました!!「万両」と言う店です。海鮮丼は食べれないが、マグロ丼があるようなのでここにする事に。





店に入ると元気なおばさん?お姉さん?な女性が出迎えてくれました。もちろんマグロ丼を頼みます。

しかしメニューを見るとマグロ丼がありません。

お姉さんに「マグロ丼はないんすか?」と聞くと鉄火丼がそうですよ!と言われました。

確かに!!忘れてました。やはり私は「天然」なのでしょうかね・・・??

後は鳥の手羽先も注文しました。ここは三重なので名物ではありませんが。鳥の手羽先は名古屋でしたっけ??


     


感想から言うと、ここの手羽先は味が濃すぎました。関西人が薄味なのかしりませんがメチャクチャ塩辛かったです。

この地方の人はこれが普通なのでしょうか?それとも調理ミスか・・・。

でも我が故郷の福井県でも有り得ないほど濃い味だったりしますからね。田舎は味が濃いのですかね。

そしてメインのマグロ丼。これは美味しかったです!!やはり海沿いの刺身は違いますね〜。

味もそうですが特に食感が良かったです。醤油とワサビをふんだんに付けて頂きます。

辛いものは嫌いな管理人ですが、山葵と生姜は上品な辛さなので大好物なんです。


さて目的を全て終えたので後は帰路に付くわけですが、ここからが本当の難関となるわけです。

予定ルートは42号線→260号線→県道46号線。県道46号線は野ウサギに会えるかも、とのんきな事が書いてある道でした。

ですがこの46号線こそが最大の地獄となるわけです。

最初はただの細い道だったのですが、村を越えるといきなり怪しい道に変化します。

林道のようなコンディションに急ヘアピン、これはあの淡路島大塔峠を越える逸材といっても過言ではないでしょう。


     


言っておきますが写真の路面はかなり綺麗な方ですので。ツーリングマップルには「道幅狭く見通しの悪いカーブ続く。

ガードレール無いので足がすくむ」とありますがその通りです。

もし初心者や下手糞な人がここを走ると転落の危険性があります。

モタードなら余裕なんでしょうが、ブラックバードには辛い道です。しかも路面が汚すぎて走るスペースが無くてやたらと落石が多い。

おまけに1速走行が続くので熱風が吹き荒れます。暑すぎたので途中で何回か休憩しました。

しかしこんな事は管理人のツーリングにとって日常の事なので焦る事ではありません。。

本当の地獄は突如似現れました。

いきなり「パンッ!!」という衝撃音がしたので何事かと思い感触があった所を見ると・・・

何とデッカイ毛虫が張り付いているではありませんか!?


「うおーーーっっっっ!!!!」


と叫びます。そして毛虫を取ろうと必死な管理人。この瞬間だけは本当に転落してもおかしくない状況でした。

何しろあんな道でわき見しながら片ハンで毛虫を取るのに集中していた訳ですから。

もし、もしも・・・顔面に毛虫がヒットしていれば・・・

考えてくはが無いが転落死していたでしょう。こんな道ではシールドを開けて走りますから。

よく見ると大量の毛虫が糸を垂らしてぶら下がっています。

これで管理人は対向車、路面と共にぶら下がっている毛虫をも注意する羽目に。

ここからは地獄の走行が始まります。やはり大の苦手な毛虫に目が行ってしまいます。するとどうでしょう、

そこらじゅうでぶら下っているではないですか。

これ程の恐怖は淡路島大塔峠以来です。いやそれ以上か。

何せ死の恐怖も待ち受けているわけですから。大塔峠と時は真夜中だったのでそれを考えると恐ろしいです。

ちなみにここは藤坂峠と言います。もし真夜中だったら・・・と思うとゾッとしますねぇ。

しかも路面が荒れすぎているせいで2回ほど操縦不能にもなりました。

もはや汚すぎて何を踏んだのかは分かりませんがコントロール不能に。

この時は焦らずに冷静にタイヤのグリップが回復するの待ち事なきを得ましたが。

毛虫が居なければ何とかやっていけそうです。

藤坂峠の山頂はとても殺伐としていました。ここで人を殺して処理しても見付かる事は無いだろう、と思わせる場所です。


     


当たり前ですが人工的な音は皆無。ただただ風の流れる音が聞こえ雲が流れるのが見えるだけです。

やたら雲が多かったです。しかも流れが速い。雲が無ければ相当の絶景が見れていた事でしょう。

リベンジする気は全くありませんが。


     





山頂に着くと道が4方向に分かれているのだ。多分方向音痴の人は迷うだろう。答えは大紀町の看板がある道。

もし師匠1人ならどの道を選択するんだろう??散々迷った挙句違う道を行くんだろうなぁ。





このカーブミラーは落石でなぎ倒されたのだろうな。落石が多い証拠だ。山を降りるとこんな看板がありました。





「この先幅2m。大型車通行不可」

人の言う事は聞く物ですね。確かに道幅は2mあるかもしれませんが、使えるのはその半分だ。

大型車と言うか大きい車でも無理でしょう。例えばスープラだったらあの狭いヘアピンを本当に曲がりきれるのか?と思いますが。

地獄のような藤坂峠と越えてさえしまえばあとは高速に乗って帰るだけです。峠越えをしてすぐに村があったので休憩。


     


こんな場所でボケッとしていると田舎を思い出します。虫の鳴き、川の流れる音、木が風で揺れる音、なかなか落ち着けます。

と、あまり休憩していると眠くなって来そうなので適当な所で出発します。

あまりの体力消耗、精神的疲労の為に高速の入り口までは40km/hで走行。このセーフティなマッタリ感が心地よすぎます。

伊勢自動車道の勢和多気ICまで行きここから高速で帰路に着きます。高速に乗ってからも80km/h走行。

優雅にブラックバードとのクルージングを楽しみます。嬉野PAで休憩、ここでたこ焼きを頂きました。少し遅いおやつですね。

そしてブラックバードの前で座りながらボケッとしていると急に意識が・・・。気が付くと時間が20分くらい過ぎていました。

早起きの為か、ソロツーのせいかは知りませんが眠ってしまいました。危ない。

その後も意識があったり無かったり、相当疲れていたようです。結局1時間以上はここで座っていました。

師匠にこの事を話すと「ようあんな場所で寝てたな、悪さされるで」と言われました。御もっともです。

あとは眠気を飛ばし、新名神を飛ばし、帰宅しました。走行距離は意外と伸びず確か500kmちょっとでした。

内容がとても濃いツーリングだったので、次回は師匠も連れて来て上げましょう。もちろんコースは変更しますがね。