白雲楼ホテル


石川県湯涌温泉に天皇陛下も泊まった事のある「東洋一」と称される豪華ホテルが潰れそれが国登録文化財とされている、という記事を目にした。

本館と貴賓館と言うのが指定されているようだ。ネットで見てみると確かに変わった建物であった。何だか西洋の建物みたいな感じ?

ちょっと惹かれるものがあったのでツーリングがてら見に行く事にした。以前の愛車であるZZ-R1100に跨りいざ石川県へと向かった。





予定のコースは高速道路で一気に石川県に入りそこから湯涌温泉へ。

面白みに欠けるが疲労やソロツーな事を考えるとまあ仕方ないだろう。

下道を走った日には何時間掛かるか分からないしハイスピードツアラーであるZZ-R1100は高速道路こそが本領を発揮できるステージでもある。

高速では帰りの体力の事を考え流れに乗って走行する。

調子に乗って飛ばすと後々自分に跳ね返ってくるからねぇ。当時はETC制度も無く割り引きも無かったので結構な値段を取られたなぁ。


てな訳で快調に高速を走りはるばる湯涌温泉に向けて出発した。遥か先の美川ICで下り後はひたすら下道。

金沢市内が結構混んでいたので予想以上に時間が掛かったが、市街地を抜けてしまえば後は豪快なワインディング道路が続くばかり。


程なくして湯涌温泉の看板が見えてきた。さて白雲楼ホテルはどこにあるのかな?まあ潰れているので看板なんて出てないだろうし。

・・・と、暫く走っているとそれらしい道が現れる。見ただけで「この先に何かあるぞ!!」オーラが漂っている。

この怪しげな道を上がって行くとボロイ民家らしき建物が見えてくる。





従業員の寮だったのだろうか?入り口が開いていたので覗きこんでみた。

き、汚い・・・なんか湿気ムンムンでヌメっとしてて気持ち悪かったので早々に出発した。ヘアピンを抜けると遂に白雲楼ホテルが姿を現した。



右下にあるのは管理人のバイクですよ。


て言うかトタン張りされてるんですけど?これじゃ全景が見えないですなぁ・・・。

よく見てみると溝とトタンの間に僅かな隙間があったので寝そべりながら隙間にカメラを入れて撮影してみた。





当たり前ですが傍から見ればアホですなぁ・・・遥々石川県は湯涌温泉に来てまで何をしているのでしょうか私は?

管理人以外にも見物しに着ている人(他府県ナンバー)が何人かいたようですが、やっぱり有名なようですねこのホテル。

本当に変わった外観だ。どうせならトタン無しで見てみたかった。

潰れてからもお客さんが来るとは何と言う皮肉・・・後で分かった事だが、夜中に不法進入し破壊行為や放火をする人がいたようだな。

中には新聞沙汰になった事件もあったとか。納得。暫くトタンの前で休憩をしホテルの裏側へ行ってみる事にした。

遠巻きから全景が見れるかもしれない。しかし進むにつれて道がどんどん狭くなっていき最終的には林道になってしまった。

仕方ないので適当な所でパシャリ。





折角こんな所まで来たので温泉にでも入りゆっくりしていたい所だが、この時点で既に夕方になっていたので帰路につく事にした。

この後なが〜い道のりをひたすら帰る事となった。帰宅したのが夜中になりヘロヘロだったのは言うまでもない。